たまコン 開催終了の経緯について

主催、海苔輔(のりすけ)です、
この度コンベンション主催を退くことにしましたが、理由が多岐に渡るためツイートに向かないのでこちらでダラダラと書き連ねていこうと思います。

◎年齢的なもの
2022年末の時点で私は43歳なんですが、主催が四十代と言うのはあまりよろしくないと考えています。
自身が十台、二十代のときに、世代が大きく離れている人が代表者として存在するイベントに参加していたかって言うとそんなことはなかったです(企業系はともかく)。
またそれくらいの年代の方とはシステムや遊び方の趣向などもズレがでてきたのも事実です。
その点に関しては私自身の努力不足の面もありますが、自身の意識との乖離が大きくなる前に主催を辞めておこうと思った次第です。

◎本当はもっと早く終わるはずだった
当初は「40歳になったら辞めよう」と思っていました。
ただその時は辞めるタイミングを逸していたために「10年の節目で辞めよう」に切り替えました。
ところが、このコロナ禍の影響で10年目にあたる2021年は活動がほとんどできませんでした。
その為1年間の延長戦、くらいのつもりで2022年は開催していた形になります。

◎遊び方の多様化
簡単に言えばオンセが広まったこと。これは大きかったなと思っています。
かつてのように顔を合わせないとTRPGが遊べないという環境ではなくなりましたし、オンラインのコンベンションも増えました。
勿論技術の革新は素晴らしい事ですし、そのことを否定するつもりはないんですが、オフで集まる必要性は減った気がしていました。
一言で言えば「遊ぶ場としての役割を果たした」と言ったところでしょうか。
個人的にはオフセッションはオフセッションならではの良さがあるので続けていきますけどね。

◎参加者の減少
コロナ禍での開催ということもあって、今年一年は集客が本当に大変でした。
宣伝出来ない(する場所がほとんど無い)のも本当に大変でした。
かつてよく来てくれていた方々が身内で固まってしまって来なくなったり、遠方へ引っ越してしまったり、家庭環境が変わったりして来なくなってしまった方が大勢いました。
あまり常連と言う言い方は好きでは無いんですけれど、良く来てくれていた方々が来なくなると当然ながら人は集まらなくなります。
参加者が少ないと、やはりモチベーションを保つのは大変ですよね。
「2022年いっぱいで辞めよう」と決めたのは(台風等の事由があったとはいえ)参加者3人だった2022年8月の回が切欠でもあります。

◎体力的なもの・リアル事情
近年めっきり体力が落ちてしまいまして、日曜日にTRPGを遊ぶと翌月曜日が大変しんどい状態です。
月曜日は今のお仕事的には一番忙しい曜日の為、あまり有給を頻発することもできませんし回数に限りもあります。
コンベンションを開催するなら、本当は日曜日に開催したいんですよね。
私の体力事情を考慮して2022年はずっと土曜日開催でしたが、土曜日と日曜日では来ることが出来る人の数が大きく変わります。
参加者の減少はこの辺のとの絡みでもあると思っています。

◎予備卓の準備
そして土曜日にコンベンションがあるとなるとその予備卓の準備をするのがいつになるのか、ということになります。
前週までに終わっていればいいんですが、大体の場合は直前の平日にすることになります。
これがここ一年本当に大変でした。平日夜に時間を確保するのがなかなか難しいんですよね。
また予備卓と言う性質上必ず準備したものを使うわけではないという事情もあります。
これもモチベーションを保ちづらくなる一因でもありました。

◎故・力造氏への想い
2020年に亡くなられた力造さんには大変お世話になっていました。
力造さんの作ったシステムを推したいという気持ちは強く「ザ・力造コン」と銘打ったコンベンションに限らず何度も推したつもりです。
残念ながら亡くなってしまってからは「推すための場」を維持する必要が無くなってしまいました。
5年10年と経ってしまうと新規コンテンツが増えない以上推しづらくなってしまいますからね。
最後であった2022年12月の回に「神我狩 神魔ストラグル」を用意したのは、私自身力造さんとの思い出が一番強く残り、また一番大きく関わった作品だったからです。
個人的にはこれからも力造さんの作品は推していきますが、あくまでも個人的なもので留めておきたいと思っています。

◎何となく続けるのは本意ではない
これは感覚的なものなので分かってもらえないと思いますが「開催が惰性になったら辞めよう」というのは最初から決めていました。
義務感や惰性で続けるイベントが面白くなるわけないです。
正直2022年はこの辺が大変怪しかったです。潮時を感じたのはこの点が一番強いかもしれないですね。


理由としてはだいたいこんなものでしょうか。
今回ネット上で予め終了を告知していなかったのは「最後だから」という需要で人を集めたくないという天邪鬼な気持ちが働いたためです。
それでも「きちんと最後であることを告げた上で終了したい」という気持ちからこのような形を取らせてもらいました。
私が主催していた11年間だけでも、周囲で数多くのコンベンションが始まり、終わりを迎えた上で自然消滅・フェードアウトしてしまったところが沢山あります。
ちゃんとケジメとして終わりを宣言した上で終わりにしたかったのです。



まだ言いたいことがあるような気がしますが、思い出したらダラダラと追記しようと思います。
特にオチはありません。読んでくれてありがとうございます。